平日受付18:45まで 土日も診療

大阪市北区茶屋町3-14
大西茶屋町ビル 3F

06-6486-1133

WEB予約 診療状況確認

よくあるご質問 耳(中耳炎・外耳炎)について

耳鼻咽喉科・アレルギー科 たなかクリニック院長がお答えします!

耳(中耳炎・外耳炎)について

Q1ふわふわする感じが続きます。これはめまいになるのでしょうか?

A1広い範囲ではめまいに含まれます。グルグル回るタイプのものだけがめまいではありません。耳の奥の三半規管などが原因の場合はグルグル回るめまいが多いということになっていますが、 程度が軽ければ浮動感と呼ばれる、フワフワ浮いたような感じになる場合があります。
ただし、耳鼻科的なめまいは一般的には危険性が少ないため、神経内科、脳神経外科などで脳梗塞や脳出血などの命にかかわる病気でないことを確認していただいてから耳鼻咽喉科を受診されても構いません。
めまいと一緒に耳鳴や聞こえの障害が出た場合は先に耳鼻科に受診していただくのが良いでしょう。

Q2耳鼻科ではめまいに対してどんな検査を行いますか?

A2耳鼻科で治療を行うめまいは基本的には内耳と呼ばれる耳の奥の神経の部分にある三半規管や前庭の機能障害で起こるめまいになります。ですから、内耳の機能に異常がないかを調べる検査を行います。
具体的には、(バランスをとる機能をもつ三半規管・前庭とつながっているので)聴力の低下がないかをしらべたり、立っている状態でのふらつき具合をみたり、眼振という眼球の動きを見る検査をします。
最後の眼振を調べる検査は、首をかたむけたり、ひねったり、寝ている状態から急に起き上がっていただいたり、とめまいの症状が残っている場合にはめまいが誘発されるような検査となりますので、少しツライかもしれません(ただ、どちらの耳が悪いのか、など得られる情報が多いため、できれば行わせていただきたい検査です)。

Q3耳鳴がずっと続いています。止める事は出来ますか?

A3何年も鳴り続いているタイプは、正直に申し上げて治すのは難しいことが多いです。
耳鳴の治療は、一般的には内耳と呼ばれる耳の奥の神経の部分の代謝を高めて働きを活発にしたり、神経を賦活したり、血液の循環状態を改善するようなクスリを組み合わせて服用していただくことが多いです。
これで耳鳴の程度が変化したりする場合はあります。(特に今まで全くクスリは飲んだことがない方は一度は試してみても良いと思います。)また漢方薬でも耳鳴に対して効果がある、といわれている薬もありますので、これらを試していただくこともあります。
ただ、今までの治療経験からすると、耳鳴の程度が軽くなることはあっても完全に消失させるのは正直にいって難しいところです。

Q4耳がこもったような、つまったような感じがして取れません。
耳垢でも詰まっているのでしょうか?

A4もちろん、実際に耳垢が詰まっている場合もあります。ただし、鼻の調子が悪かった場合などは鼓膜の状態が悪くなっていたり、もっと奥の内耳と呼ばれる神経の部分の障害でも同じようにつまり感だけが症状の場合もあります。

Q5耳がかゆくてたまりません。

A5最も多いのが、湿疹様になっている場合です。これらは軟膏の塗布などで軽快する場合が多いのですが再発も多いようです。それ以外に自分で耳を触りすぎて炎症を起こしている場合もあります。これは傷の治りかけの時にかゆみが出たりするのと同じで、それ以上触り続けると痛みが出てきたりします。またそれでも触り続けていると、皮膚がめくれて擦り傷の状態になり滲出液がしみだしてきたりしてジクジクした状態になります。
このような状態が長く続くと、真菌と呼ばれるカビが繁殖してしまうこともあります。できるだけ、ご自分では触らないように心がけ、長引くようなら耳鼻咽喉科で診察を受けてください。

Q6子供が滲出性中耳炎といわれています。プールに入ってもよいのでしょうか?

A6これは先生によって意見が分かれるところだと思います。
プールに入るとどうしても鼻の量が増えます(これは病気でなくてもそうですよね)。
これが滲出性中耳炎に対してどの程度影響するかが問題かと思います。
私は頭から全くダメ、というより、通院が可能で耳の状態のチェックが頻回に行えるなら慎重に経過を見ながらプールに入ってもいいと思っています。(もちろん、滲出性中耳炎が悪化するようならプール中止も仕方ないと思います。)
滲出性中耳炎はどちらの耳鼻科にかかられても、長期の通院が必要な場合が多い疾患です。(場合によると身体の成長・発達による耳管機能の向上を待たざるを得ない場合もあります。)
「いつまでたっても治らない・・・」と思って通院をやめてしまうこともあるかもしれませんが、中耳炎の程度がひどくなる(=聞こえが悪くなる)ことを防ぐ意味でも、根気よく通院していただきたいと思います。